刺客

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「さて…と。どうするね?」 街の大通りを歩きながらブルーノが私とそして私が右手を握っているエメを見つめる。 エメの退院手続きを行っていたらすっかり日が傾きかけている時間になっていた。 帰る人達の流れに逆らわず私も歩いている。 「どうするね?って何よ?」 「そのちびっこだよ。ちびっこ」 エメを視線で指してくる。エメは私に付き添って歩いている。 「どうするって引き取った以上、育てるというか…」 「旅から旅への俺達だぜ?仕事の時とかどうすんだよ」 「それはまあ…じゃあ何で反対しなかったのよ」 「まあ…それ言われると…」 ブルーノは言葉に詰まる。 私も正直、仕事には困るとは思う。子供を連れてのハンターの仕事は危険だ。 しかしホムンクルスとは言え、子供を放ってはおけなかった。 何かヘスティアさんにやられた気がする。 犬や猫を拾うとは違うが、似たような気持ちなのかもしれない。 「まあなんとか……てあれ!?」 右を向いたらブルーノの姿が消えていた。
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