刺客

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左右を見渡してみるも、人間達ばかりで見つからない。 「…どうしよ?」 「どうしよ?」 思わずエメに聞いたら、エメも首を傾げて返してくれた。 とりあえず少し戻りながらキョロキョロしていると。 いた。 「こるぁあ!」 「ん?」 奴は1人で帰る人間相手の屋台の前で焼肉の串を食べていた。 「話の途中だったでしょ!」 「いや腹減ったし。食うか?」 力が抜けた。 「エメは食べる?」 聞いてもエメは首を傾げるだけだ。 「うーん…お腹すいてる?」 「お腹…」 エメは自分のお腹を見る。それだけで反応が無い。 うーん… 「ブルーノ。とりあえずエメの分ね」 「おーう」 「あんた払ってよ」 「あっ!?」
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