刺客

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ふと、横を見ると、エメは串を食べ終えていたが口の回りがタレでベタベタだった。 思わず笑ってしまった。 「エメ、口の回り凄いことになってるわよ」 ハンカチで口の回りを吹いてあげる。 エメはされるがままになっていたが、私が吹き終わるとこちらを向いてニコ、と笑顔を浮かべた。 初めてみた。エメの笑顔。 思わず見惚れた。うっわかわいいいい!! 「大丈夫よエメ。貴方を誰にも渡さないわ!」 「何やってんだお前」 反射的に抱き締めたら、ブルーノが呆れた声をだした。 「いや何か母性本能を擽られて」 「母性本能って年かお前ってえええ!」 ブルーノの足を思いっきり踏みつけた。年齢関係ないだろう!
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