刺客

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エメが隠れるのを横目で確認した時、 ゴウッ!! 蔓達が一瞬で炎に包まれ、燃え上がっていく。なんだ!? 驚く私に炎の間から一条の雷が伸び、私の体を走り回る。 「ッ!!」 体を走る電流に声を上げる事が出来ない。 「レト!」 耐えきれずその場にしゃがみこむ。炎の向こうから男が姿を表した。 両手に銃が握られていた。 銀の弾丸を撃った右手の銃とは別に左手の銃には赤、緑、紫の魔法石が輝いている。 魔法銃と呼ばれるものだと、私は気づいた。 魔力が無い人間が魔法を使うために考案したものだ。魔法石を媒介に魔法を弾丸として放つ事ができる。 この男が屋根まで簡単に上がれたのも、魔法石の一つに風の魔法でも仕込んでいてそれを使ったのだろう。 銀の弾丸に魔法銃。明らかに私達を殺しにかかっている。 「…最悪…」 痺れる舌で呟く。
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