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痺れる舌で思わず呟いていたら、男が再び私に銀と雷の珠を放ってきた。
避けようとするも雷で痺れた体思うように動けず、その場に倒れるような形にしかならない。
「うおおお!」
銀の弾丸だけを避け、ブルーノが飛び込み様に伸ばした右手が雷を払う。
雷にその身を襲われているのにも関わらず、着地したブルーノは男へと飛びかかる!
「ちいぃ」
男が足元へ炎の珠を3連射。
男の姿をも隠す炎の壁となり、ブルーノは思わず動きが止まる。
そこへ炎の壁を切り裂いて銀の弾丸がせまる!
「ガイア・スレイブ!」
間に合った!
痺れが抜けた舌で呪文を叫ぶと、ブルーノの足元の瓦が一瞬で集まり目の前に壁を造る。
銀の弾丸は土の壁にめり込み止まる。
壁の上に飛び上がるとブルーノは炎が消え姿の見えた男へ爪を降り下ろす!
ガキィン!
金属のぶつかり合う音。クロスさせた銃で男はブルーノの爪を受け止めていた。
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