刺客

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ブルーノがそのまま続けて右足を振るうも男が後方へ飛びのく。 しかし腹部の布が裂け、三本の爪痕が刻まれており血が滴り始めていた。 「ウインディ・ロンド!」 男へ向けて風を圧縮させた空気砲を放つも、逃げながら放たれた同じ風の珠をぶつけられ相殺。辺りに強風が吹き荒れる。 うそ!見えない風の魔法に当てやがった! ブルーノが追いかけようとするも銀の弾丸を立て続けに放たれ、距離をとるしかない。 男が隠れた煙突の影、弾層を変える音が聞こえる。 撃たせない!! 「ガイア・ソード!!」 足元の瓦を無数の石の剣へと変換、そのまま男が隠れている煙突へと突き立てる。 男が飛び出しながら雷の珠を発射。ブルーノが先程のように払い... 「があああああ!!」 ブルーノの悲鳴。払った右手に銀の弾丸が食い込み白煙をあげていた。 左右の銃を全く同時に発射して魔法弾の中に隠したのか!? 男の銃口が此方を向く。 同時に跳ね上がる銃口。 雷の珠と銀の弾丸が一体となって襲いかかる。 「ガイア・スレイブ!!」 咄嗟に土の壁で弾丸を防ぐも、雷の余波に当たり体に僅かな痺れが走る。 さっきから私痺れてばっか!
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