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「木子!!お前彼氏が出来たのか!?」
「…なに言ってんのよ」
木子がまるでウジ虫を見るように見られてまた隅で泣いた。
木子は今朝のやりとりを思い出して彩世の言いたい事が分かり、スマホ画面を彩世に見せた。
「これよ、兄貴にこれ以上ウザい誤解されないために見せるんだからね」
「木子、お前なツンデレ属性だったとは…ぐはっ!!」
スマホで顎をどつかないでよ~痛いよ~
顎を押さえながらスマホ画面を見る。
その画面には「LOVECALL-ME」というタイトルといろんな種類の男達がこちらに手を差し出してる絵だった。
……何これ…彩世の第一印象だった。
「今女性の間で大人気のスマホ着信アプリLOVECALL-ME、お気に入りの男キャラをダウンロードして設定すればおはようからおやすみまでイケメンボイスで起こされんの!ちなみに私の推しメン成瀬雛海くんよ」
「じゃあ今朝の声は……なーんだ、機械か」
「機械だけど機械言うなー!!」
木子がポカポカと殴ってくる、うっ…地味に痛い。
(しっかしそんなアプリがあるんだなー、俺は電子書籍アプリしかダウンロードしてないや(勿論BLを見るために)
彩世は正直興味がなかった。
BLは第三者視点だから楽しいのであり、正直自分に囁かれても嬉しくないからである。
彩世がいまいちな反応で木子はムッとした。
「兄貴だって使えば良さが分かるわよ!!」
「えーいいよ俺は」
「男の漫画いつも読んでるのに?」
「それとこれとは話が別!!」
そこで彩世は思い付いた。
萌間あたりにすすめれば隅で萌えれるかもしれない!!
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