36人が本棚に入れています
本棚に追加
そうと決まれば風呂入ろーと関係ない事を考えていた。
木子が怪しい笑みを向けてるなんて知らず…
風呂から上がり、早速萌間に電話しようと自分のスマホを探す。
しかし何処にもなかった。
確かに着替えと一緒に置いたはず…
仕方ないのでリビングでテレビを見る木子に聞いてみる事にした。
「……木子ー、俺のスマホー」
「ブッ!!急に驚かさないでよ!そんなもん知らないわよ!!」
木子が飲んでた牛乳を吹きベタな白いヒゲスタイルで般若になったのでぴゅーっと逃げた。
俺のスマホをそんなもん扱い、うぇぇん酷いよぅぅ!!
「…部屋に置いたっけ?」
そこでいつもより静かな事に気付いた。
いつも彩世がなくしものをすると秋が家族を巻き込み捜索するというのに…
寂しい?ぜんっぜん!!
むしろちょっとウザい秋がいないだけで自然と顔が緩む。
明日は木子や母がいないからさらに爛々気分だった。
プチ一人暮らし気分を満喫する気でいた。
自室のドアを開けると、机の上にチカチカ光るスマホがあった。
「あったあった、やっぱり部屋に置いてたか」
すぐに見つかったので安心して、スマホの画面を開く。
チカチカ光ってるので萌間か風紀委員あたりからのメールかな?と思って画面を見てみると…
一言「ダウンロード完了致しました」の文字があった。
見に覚えがなく頭の上に?がいっぱい浮かぶが、携帯の時計を見てもう寝る時間なのでメールは明日にしようと思いベッドに潜り込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!