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……気付くのが遅かった俺、死亡フラグ…
ちゅっ…
あらやだ可愛らしいリップ音だこと…
なんか唇が柔らかいような…
「おはよう彩世、早く起きないと遅刻しちゃうぞ」
「ひ、ひょえぇぇぇーーーー!!!!!!!」
目を開けたら目の前に超絶美形な顔ってなんてホラーなんだ!!(世のお姉たま方はキャーキャー言うが男からしたらホラーだよ!)
一気に眠たい思考がピッカリーンと覚醒して陸に上がりたての魚のように飛び起きて壁に貼り付いた。
それを見て美形さんが笑ってらっしゃる。
「ふ、不法侵入!!南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」
「いや不法侵入じゃないし、それお経だよ」
俺は頭がパッカラパーンなのでパニクり祈るようにお経を唱えた。
それを見た美形さんは苦笑いして俺が合わせてる手をそっと両手で包み込んだ。
…もう既に頭がショートしています、誰かー!!新しい脳ミソを交換してくれー!!(出来れば知的な脳がいいなー、え?今の脳が残念すぎるから無理?…サーセン)
「俺は君に召喚されたのに見捨てるなんて酷いよ…」
「…しょう、かん?」
何言ってんだ?中二病か?頭大丈夫か?(俺が言うんだからそうとうだ)
美形さんは俺のスマホを指差した。
そして紳士のように手を引かれて机の上にあるスマホを取る。
そこには「ダウンロード完了致しました」と昨日見た文字があった。
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