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お兄ちゃんとして心配なんですよ。
木子に彩世用と書かれたハリセンで叩かれて我に返った。
そして彩世を無視して部屋を出ていく木子の後を着いていく。
「どっ、どういう事だよ木子!!さっきの声は!!クローゼットか!?クローゼットに隠れてるのか!!!??」
「うるさい兄貴、あ…お兄ちゃんおはよう!」
「おはよう木子、彩世は相変わらず元気だな」
問い詰めていたらリビングに到着してたらしく、先にテーブルに着きコーヒーを飲んでいた彩世と木子の兄である柊秋が爽やかに手を振っている。
木子は彩世と秋の態度が天と地ほどの差がある。
彩世はそれが不満だった。
……もう1つの不満もある。
「さっさと食べちゃいなさい!」
台所から母の声がして、彩世と木子もテーブルに着く。
食パンの端っこからかじかじとかじっていたら、横から熱視線が…
目線だけ横を見ると、テーブルに膝をつきニコニコ見ている秋がいた。
それにさっきとは違う汗がだらだら
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