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「…兄さん、なにか?」
「いや、リスみたいで可愛いなーって」
そんなうっとりと言われても困りますると青くなる顔のまま思う。
秋は重度のブラコン、過保護なのだ…しかも思春期の木子ではなく、何故か毎日薔薇色の弟の彩世限定で…
木子が彩世に冷たいのは秋を取られたと思い込んでるせいでもあった。
これが彩世の最大の悩みだ。
彩世は秋を苦手としていた。
朝ごはんも食べ終わり、彩世達は急ぐように家を出ていった。
木子は近くの中学校に、秋は大学…そして彩世は高校とバラバラの学校に向かう。
彩世は学校が唯一の憩いの場だった。
…何故なら…
「うひょー!!あの人達付き合い出したのかー、おっ…あっちはお馴染みのカップリングですなぁー」
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