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「ところでお前、風紀の仕事は?」
「あぁ!!忘れてた!!じゃあね縁ちゃ…ぎゃふ!!」
最後に言い逃げしようとしたら後頭部に本を投げつけられた。
脳みそがぐわんぐわんしていた。
保健室に寄って行きたいが保健医が月白先生だから諦めとく。
先生なんか皆に愛されちゃえばいいんだーー!!!!!!と泣き真似をしながら風紀委員室に全速力で向かった。
風紀委員室は嬉しい事に生徒会の隣なのだ。
しかし、今の生徒会役員が皆冴えないので入学当時はガッカリした。
この学園の生徒会選挙は夏に行われて、夏休み終了と共に生徒会が変わる。
彩世がこの学園に来たからには自ら王道計画を立てていた。
俺様に腹黒にチャラ男に双子か無口、王道転校生が入れば最高なんだけどーっとまだ夏まで時間はたっぷりあるのでそれまでに探し生徒会に立候補させておこうと企んでいた。
緩みきった顔をしながら風紀委員室に入る。
「おっはよー!!皆の彩世ちゃん参上!!」
「おはよう彩世」
誰もいないだろうと思い恥ずかしい事を言ったら返事が返ってきてポカーンとしている。
椅子に座ってのんびり茶を啜ってる風紀委員の大友詩音がこちらに向かってキラキラスマイルをしていた。
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