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「で、君は何故出勤して五分で椅子に腰掛けているのだ給料泥棒め。早く馬車馬のように働け」 「だって働こうにもお客さん来ないじゃないですか」 閑散としている店内を見渡して、お手上げと椿は両手を挙げた。 店に客が来ず、だからといって店に所狭しと置かれている骨董品の手入れをしようにも椿は烏丸の命令によりほとんどの品に触れられないのだ。 なんでも言い分として「君如きでは此処にある物の面倒は見れん。下手に弄れば火傷をするぞ」とのことである。
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