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「そういったものに興味があるか、まったく珍妙で酔狂な部類の人間だな、君は」
ククク、と愉快そうに笑うと烏丸は煙管を口へと銜えた。
「烏丸さんそれ、全部自分に帰ってきますからね」
椿は訝しむ様に目を細めた後、「それに」と話を続けた。
「なんか魂が宿る物って凄そうじゃないですか。ビームとか出せたりしそうで。あ、あと魔法少女に変身するステッキとかも良さ気ですね。へんしーん、みたいな・・・あれ?烏丸さん?」
冗談ではなく至極真面目に椿は言ったつもりだが、烏丸は危ない人間を見るような目で表情を引き攣らせていた。
「・・・やはり君にはこの話はまだ早いらしい。いや今生のうちには無理かも知れんな。下手をすれば来世、いや来来世、程まで待つ必要があるやも・・・」
「そこまで!?」
人生を後二度ほど経験してから出直して来いという意味らしい。
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