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「とはいえ」
烏丸は軽くうな垂れている椿の方へと目を向けながら煙を吐いた。
「今生のうちに上手くいけばそういった世界へと小指を突っ込むようなことはあるかもしれん。そこから何を見て何を得るかは君次第といったところだ」
「・・・なるほど」
ここで働いている以上はそんな出来事に触れるかもしれないということか、椿はそんなことを考えながら腕を組んで眉間に皺を寄せていると不意に昨日の出来事が頭上へと浮かんだ。
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