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幼き恐怖の思い出・続
「いゃぁぁ!!」
スタタタタタタタ!(走ってくる音)
ジャァァア!(滑り込んだ音)
「ももちゃん!僕がやっつけるよ!」
「まことくん!」
今日の敵は肩に乗った大きな緑色のイモムシ。
新聞紙で作った剣で斬りつける!
「とぉお~~~!!!」
バチィィン!
グリーンマンは無惨にも退治された。
「も・・・ももちゃん・・・・」
「まことくん・・・お洋服汚れたんだけど・・」
「ごごごごめん!」
ブチィイ!(ももちゃんがキレた音)
「謝ってすんだら警察いらねんだよぉおお!!!」
ドゴゴォオン!(桜の木に蹴りを入れた音)
瞬間、バラバラバラと落ちる大量のイモムシ。
「ひぃぃい!」
「男が虫なんかで悲鳴あげてんじゃねぇ!!!!」
ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ!
高速で虫を踏み潰している彼女の姿は阿修羅の如し。
彼女が去った後は大量の鳥が一心不乱に残骸に群がった。
「おっおっおかあしゃぁぁあ~~~~~~~~~~~~~ん!!!!」
「きゃぁ!?誠君どうしたの!!?」(先生)
あれから俺は、鳥が苦手になった。
そして今、彼女から虫を守るため駆けつけるのであった。
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