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次の日、学校に彼女はいなかった。
夕暮れの帰り道。
部活終わりまで待っていてくれたツンと二人で歩く。
しかし、僕は悩んでいた。
昨日の相談を受けて、初めは、クーさんに頼られた優越感に満たされて、それで満足して、でもそれはクーさんにとって何の解決にもなっていなくて。
結局僕はクーさんの悩みを受け止めることなく突っぱねて、そのまま彼女に辛い道を進ませることになってしまった。
僕には彼女を守ることはできない。
でも、力を貸すことくらいはできたんじゃないか?
後悔と罪悪感が後から追ってくる。
結局僕は自分達の身が怖くて、クーさんを生け贄にだしてしまったようなものじゃないか。
ぐるぐると思考を巡らせていると、ねえ、とツンが話しかけてきた。
ξ゚⊿゚)ξ「結局、あんたは何がしたいの?」
(;^ω^)「お……」
ξ゚⊿゚)ξ「クーさんを放っとくのが怖いんでしょ?」
(;^ω^)「……」
流石幼なじみ、よくわかってる。
なんて感心していると、ツンが僕の手を引っ張りながら駆け出した。
ξ゚⊿゚)ξ「最初から悩んでる暇なんてないわよ。このウスノロブーン」
( ^ω^)「お……」
( ^ω^)「どこに行くんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「決まってるじゃない」
ξ゚⊿゚)ξ「クーさんの家よ」
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