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あの後、応援しながら1人歩いていた 走り終わった人達から当然のように…… 「鳥居さん…だよね?」 「どうして1人歩いていたの?」 「あ、風邪ひいてたり?」 「もしかして怪我!?」 「あ!そういや膝が……」 『大丈夫?』   やめて―― そんな気持ちをどこか遠くに押し込めて…… 「ううん、大丈夫だよ。…えと、ほら、壊しちゃった膝が、時々痛くなるんです。って、前に言ったこと覚えてるかな?……ただ、それだけですから…」 最後に『持久走は嫌いだから良かったんですけどね』……なんて、笑って言った。 「えー!?そうなの!?」 「てか、ずるっ!」 「どうして痛めちゃったの?」 「あたしも持久走したくなーい!」 そんな声は全て、乾いた声で笑ってやり過ごした。
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