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私はその音に導かれて気がつくと音楽室の前まで来てその音の世界に入り込んでいた。
音楽室のドアにもたれかかり聞いていると、その音がなんだかとても切なく聞こえた。
なんでだろう。
この音。
聞いたことがある気がする。
そっと音楽室を覗いた。
そこには茶髪で耳にはピアスが光ってる男の子がピアノの前に座っていた。
私の気のせいだろうか。
彼の指がピアノの鍵盤を滑りながら、頬には涙が光っているように見えた。
キレイな涙を流す人だなぁ。
そんな風に思った。
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