新撰組と海里ちゃん

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ーダダダダッ 自分の理性と戦っていると、外から走る音が聞こえた。 しかも、なんとその音はこの部屋に近づいている。 だが、起きてから色々と問題が起きていた山崎はそれに気づかなかった。 ーダダダダダ…スパーン! 部屋の前で止まった足音は勢いよく襖を開けた。 そこで初めて、山崎は人が近づいていたのに気づいた。 「おい山崎! 朝からデケェ声で叫んでんじゃねぇ!!!!」 「ふ、副長?!」 「あ"?………あ?」 山崎は突然現れた土方にも驚いたが、ココで問題が起きた。 「…おい。誰だその餓鬼」 一番と言ってもいいほど見られてはいけない人に、今の状況を見られてしまった。 ホンマに泣きたい… *** 女子をなんとか離して立たせようとするが、寝ぼけているのか座り込んで目が虚ろ。 仕方なく山崎は女子を横抱きにし部屋を出た。 「土方さん、山崎です」 「入れ」 「失礼します」 .
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