序章

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超高層ビル、暗い一室 そこに、白い白衣を着た者がいた。 医者ではない、有望な科学者でもない。 彼は、ただひたすら大画面の前で手を動かしていた。 数多の記録、情報を、彼は知り、操っていた。 数多の者の… 自分の欲を満たすために 「もうすぐだ…、もうすぐだよ…希亜」 彼はかすかに呟き、部屋の隅の機械を見つめた。 ドシャと山済みの資料が落ちた同時刻、 ひとり、籠から身を投げ出した。 この世界から逃れるために …逃げるために、命を捨てようとした。
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