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とある国のとある街。
正確にはアルカ国の北部。イリーアと言う街。
街と言ってもアルカ国の中央に位置する王都セリアベルと比べれば人口は半分にも満たないだろう。
イリーアの特徴といえば街の中心に大きな噴水があるくらい。あと平和。
そんなイリーアの大きな噴水。の前にあるベンチに腰掛ける少女。
名前は藍。この街では珍しい名前の少女。親が別の国からこの街にやって来たらしく。藍という名前も親の居た国の言葉。
その珍しい名前の少女は広がる青い空を見上げ呟く。
『…暇…だなぁ…』
青空をたゆたう雲は流れて行く。
平和な今を体現したかの様にゆっくりと。
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