舞台のセッティング

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『お腹空いたし帰ろっかなぁ…』 空は見渡す限り青く。快晴。 何か起こるわけでもない平和ないつもの日常。 別に不満は無いのだけれど…ね。 『フリッタ寄って帰ろっと』 ひとつ、伸びをしてベンチから立ち上がる。向かう先はいつもの場所。 着いた場所には[フリッタのパン屋さん]と書かれた看板。 『ほんとややこしい場所ね。ココ』 『だよねぇ~』 何時からそこに居たのか。金髪少女が隣に立っていて。私の言葉に相づちをうつ。 『メープルは相変わらず沸いて出てくるね』 『藍も変わらず冷いね』 『そう?』 『うん。心にキュンとくる』 いつものやり取り。もう挨拶のようなもの。 『さぁ入って』 メープルのお母さん。フリッタさんが作る創作パンはとても美味しく。街の皆にも人気が高い。 『今日は何をお求めですかお嬢様?』 『パンで。』 『や、そこはメープルが欲しいって言うんだよ藍』 『パンで。』 いつもの日常。変わらない平和。
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