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「そこにでも座ってて、今お茶持ってくるから」
「ありがとう」
相変わらずやさしい彼、そんな彼を悲しませるなんて私はきっと最低な人間なのかもしれない。
そう、私は今日彼に別れを告げるためにここにやってきた。
彼がお茶を持ってきてくれる前に、いろいろな思い出が頭の中で蘇る。
真夜中に「寂しくなったの、声だけ聞きたい」そう言って真夜中の電話に付き合ってくれたり、
無言電話も繋がってるだけで嬉しかった。
彼はどんな時も優しくて、大切にしてくれた。
そんなあなたが大好きだった。
でもね、今はもう違うの。
何でこう感じるようになったかは、分からない。
でも、もうあなたを必要としていない私がいるの。
あなたの知らない人を・・・求めてるの。
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