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「で、話って何?」
彼は戻ってきて、私の隣に座りお茶を飲みながらそう聞いた。
「あのね・・・別れてほしいの」
勇気を出してそう言った。
しかし、彼は何も答えずしばらく沈黙が流れた。
しばらくして、彼は涙を流した。
「好きな人でも・・・出来た?」
「うん・・・」
また、沈黙が流れた。
彼はずっと涙を流していた。
静かに、ずっと。
「ごめんなさい、いきなりこんな話して」
「知ってたよ、もう俺に恋愛感情がないの。でも、それでも良かった。君が傍にいてくれるなら。」
「ごめんなさい・・・」
「いいよ、別れようか。」
「うん・・・ほんとうにごめんな」
「言わなくてもいいでしょ?もう謝んないでよ、何回も。」
彼はそうつぶやいた。
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