第19話 【自殺の真相】

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    月弥は、床を数秒睨みつける。 ドンッ!!! 床がめり込む。手甲を伝う痛みが全身を疾駆(しっく)した。 ひしめく骨にムチを撃つように、月弥はムリくり態勢を起こす。 「月弥さん。まだからだが」 うるせェ!!―――おもわず怒鳴ってしまった。 『月弥ッ!』 おのれの足で、床を歩き、戸を出た。 包帯まみれの両手を見る。 護れきれなかった焦燥。 失うことへの恐怖。 アカムシとおのれに対する―――怒り。 負の連鎖が、月弥のココロを蝕み、 ついには――― はげしく咆哮した。  
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