prologueーーー平穏は息苦しく、不穏は肌寒い。

2/7
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
「何だよ…ビビらせやがって。」 きっと何かのキャンペーンで知らぬ間に応募したんだろう。 手紙の内容もそんな感じの事が書いてあるし。 「ま…勝手にビビったのは俺なんだけどなー。」 ふと、玄関の時計を見やるとなかなか厳しい事がわかった。 「ヤバッ!?時間がない!行って来ます!!」 返事は返ってこない。 当然だ、 両親は幼い頃に離婚し。 経済面上仕方なく親父について行ったが何度も結婚しては離婚する そんな親父の姿を見るのが嫌で家出をしたんだから。 今は学園の近くの安いボロアパートの一人部屋を借りて、 バイトをして何とか生計をたてている感じだ。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!