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~~in,待ち合わせ場所~~
オレの名前は光里霧斗。
中学2年だ。
そして、オレには勿体無い位の彼女が居る。
春戸美愛、中1だ。
今日は何故か、美愛に呼び出された。
いつもはオレが呼びだしてばかりで、この事は珍しい。
まさか美愛からデートのお誘いかなー、なんて。
オレはこの時、浮かれてたんだ。
________________________
「ッケホッ…あ…霧斗先輩…!」
息を切らしながら、こっちに来た美愛。
そう、息を切らしながら。
オレの勘違いなんだ、本当は。
実は、_______だったのに。
「美愛!どうしたんだ?急に。」
「…そ、れは…」
話す事を戸惑う美愛。
心なしか顔色が悪いように見えるのは気のせいだろうか?
「…別れてください…。」
「!?!?」
そう、切り出された。
もちろんそれだけで納得するわけはない。
「な、何でだ?」
「…会いたくないです…。それじゃぁ。
…ごめんなさい。
さようなら…」
________________________
オレは、美愛を引き留める事が出来ずに、
ただ、立っていた。
そして美愛が去ってから、
静かに、涙を流した。
声を押し殺して。
「急に別れを告げたことには意味があるんだ。」
そう、言い聞かせながら…。
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