X ~エックス~

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数分後、理解した・・・ 『もしかして、縦読みか?』 縦読みで読み取れるのは・・・ 『真城まってたぞ・・・』 真城と言うのはまさしくこの俺の名前だ・・・ ここに来るって事がわかってたってことか? いやまだ文面が残されている・・・ 凝視するともう一つだけあった・・・ 『その瓶もって逃げろ・・・』 その瓶・・・多分それはこの机に置かれた小瓶の事だろう・・・ 中には水色の透き通った液状のものが入っている・・・ 一見、ただの置物のようにも見えるが。 何か重要なもの・・・なのか? それより逃げろって具体的にどこへ行けばいいんだ? どーいう理由でこうなったかは本人に直接聞くしかない。 そのためには、早くケイトと会わないといけないという事だ・・・・ とにかく今現在思い当たる全ての場所へ移動することにした。 しかし・・・実家、学校の旧友・・・ あいつ手がかりになりそうなものは全てあたったつもりだが、 何一つも手がかりは無く、結局あいつの部屋へ帰ってみた・・・ 部屋には勿論誰もいやしない・・・ 殺風景な畳6畳分の部屋に俺は腰を下ろし 疲れきっていたせいか、そのまま眠ってしまった。
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