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翌朝、ハッと目を覚まし急いで部屋を出ようとすると
一人の老人が声をかけて来た・・・
『あんた・・・ケイトくんの友人か?名前は確か・・・真城・・・だったかね』
『え、あ・・・はい!ケイトはいつ頃から居ないか知りませんか?』
『彼は・・・しばらく帰れないそうでなここ三ヶ月程度顔を見せてないね』
『・・・はぁ・・・そうですか・・・。』
『あぁ、そうそう真城くんにコレを渡してくれって頼まれてたんじゃ』
『っえ!、何ですか?』
『これじゃ・・・』
老人は茶封筒を手渡してきた。
中を開けると、その中には数字で書かれた暗号だけ
あいつとは大学時代よく数字遊びや暗号遊びでよく遊んでいた・・・
っが、いざと言う時に暗号そのものを渡されても正直面倒だ。
『 2 5 1 5 1 8 2 1 0 9 0 3 0 8 0 9 1 4 1 5 0 2 0 1』
これは・・・・たしか・・・
αの26だったか?
多分そうだ・・・・
二桁の隙間に”/ ”を入れると・・・
『25/15/18/21/09/03/08/09/14/15/02/01』
(25=Y)
(15=O)
(18=R)
(21=U)
(09=I)
(03=C)
(08=H)
(09=I)
(14=N)
(15=O)
(02=B)
(01=A)
『YO.RU.I.CHI.NO.BA(よ、る、い、ち、の、ば)』
”『夜市のバー』”
それには一応聞き覚えがあった。
大学時代、日本に来たばかりのケイトをつれて飲みにいった酒場の名前だ。
たしかあそこには、
もう5年近く行っていない
店の内装は決して広くは無く
むしろ狭すぎくらい。
複数人の打ち上げで行けるような
場所ではないってことで宴会や同窓会、
打ち上げなどはもっと別の場所で行われていた
それ故に一度いったっきり行かなくなった・・・
人が少なくなる水曜日の夜……
夜市のバーへ向かった……
が……
そこに……眼帯をした姿の
"ケイト"と連れの女性の姿あった。
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