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「ん……もう朝か……」
携帯電話からアラームが鳴り響く。
俺は携帯電話に手を伸ばし、開いてボタンを押し、アラームを止める。
俺は高橋 雷斗(たかはし らいと)。ただ平凡な一般人だ。
変わっていると言えば空手を習ってるくらいだな。
まだ寝たいのだが起きないと学校に遅れるので、起きてドアを開けて一階に降り
ようとすると……
「あ、兄さん……起きたんだ……」
「おう、おはよう瑠奈」
ちょっと小柄な女の子が俺にそう言ってくる。
こいつは橘 瑠奈(たちばな るな)。一歳年下の義妹だ。
何故義妹がいるというと、話し出すと長くなるから今回は省略する。
「朝御飯出来たから……食べよ?」
「おう、そろそろ食べなきゃ遅れちゃうしな」
瑠奈は俺の服の袖を掴んで歩き出す。
俺も歩き出す。てかじゃないと転ぶ。ここまだ階段だもの。
食卓にはご飯と味噌汁と鮭の塩焼きが置いてある。
『頂きます』
椅子に座って二人で手を合わせ、そう言った後、朝御飯を食べ始めた。
『ご馳走様でした』
食べ終わり、また二人で手を合わせ、そう言う
。
いやぁ、瑠奈が作るご飯美味しいな……俺はあまり料理出来ないからな……。
「そういや今日対面式だな」
「うん……楽しみだな……」
俺はそういやと思い出し、そう言うと瑠奈は楽しみそうに呟く。
「どうしてそんなに楽しそうなんだ?」
「部活紹介で兄さんのかっこいいとこ見られるから……」
楽しそうなのが気になってそう聞くと、瑠奈は俺に微笑みながらそう言ってくれる。
とても嬉しいです。俺はあまり関心を持たなかったからな……寝てはなかったけど。
それにしてもかっこいい俺、ねぇ……確かに強い方だけど、だからってかっこいい訳じゃないんだけどな……。
「そんなに期待するなら失望させないように頑張るよ」
「うん、楽しみにしてる」
そんな会話した後、着替えるために一旦部屋に戻った。
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