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口の中に鉄の味がする。
そのことに咲良はニヤリとする。
「It's …what you」
(何だよ…お前…)
男性は咲良に気味の悪さを感じる、が
「ペッ…」
咲良の吐いた血が男性の顔面に付着する。
そのことで、男性はますます怒りを露わにし先程の疑問も何処かへ飛ばしてしまう。
そして、男が咲良をもう一度殴ろうとした瞬間―
「ッ――!?」
男の視界は反転した。
男は三人の黒服に取り押さえられて―
―いや、正確には一人が左腕に関節をきめながら取り押さえ、
一人がこめかみに銃を突き付け、
一人が細剣を首筋に当てる、と言った。
“敵”を殺す姿勢を作り上げていた。
「いい事を教えておいてやる。」
その様子を見ていた咲良は取り押さえられた男に言葉を掛ける。
「ウチの会社はな、横並びの絆が強いんだよ。だからお前みたいなアウェイが先に手を出したら取り押さえられるのは明白なんだ。わかるか?」
そこで咲良は笑みを浮かべ言い放つ。
「おっと、日本語わかるか?わからないなら勉強しろよ?
―black.」
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