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不愉快だな、と咲良はその顔を見た瞬間に思った。
コイツ明らかに喧嘩売ってるな…、絶対次はこう言ってくるぞ
「(Oh, a pretty girl catches sight of you at my eye.)」
(ああ、俺にはお前が可愛らしい女の子に見えるよ)
予想通りだな、と思った。
ああ、ムカつくムカつく…
よし!最大限の侮蔑と罵倒をくれてやろう。
そして、咲良はこう言った。
「It is garbage silently,」
(黙れよ、ゴミ)
それも満面の笑みで、
それに対し、目の前の男性は一瞬唖然とする。
「Don't complain about people's appearance.this black person 」
(人の容姿に文句を言うな、この―)
唖然としていた男性だが、
咲良の最後の言葉を聞いてプルプルと体を震わせる。
咲良はなおも男性に対して侮蔑の眼差しをにこやかに送る。
その眼差しは酷く可憐で、酷く冷たかった。
「I'll kill this bastard!!」
(この野郎!ぶっ殺してやる!!」
その視線に耐えきれなくなった男性は怒りを浸透にその屈強な体を持って襲い掛かってくる。
その拳が自分の顔面を狙っているのは分かっていた。
そして、自分の身体能力ならその攻撃を避ける事ができることも、
「……グッ」
しかし、咲良は避けなかった。
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