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一時間前?破裂音は?
タイヤじゃなかった??
「穴掘るって考えなかったのか?」
「考えたに決まってんだろ?!
でも、地面はカッタいのなんの…こんな時に限って穴掘り道具は積んでねぇしよ!」
「スコップやるよ」
「ホントか!?」
「その代わりに破れたタイヤのゴムくれ」
「ゴムを?確かにもう使えねぇしな…よし!スコップ貸せ!」
「交渉成立だ!」
男は次々と穴を掘りジャッキをセット。
上げるのを手伝うと
「ここにもお前みたいな奴が居るんだなぁ」とか呟くように言っていた
タイヤの交換が終わると
「お前、名前は?住んでる場所は?」
と、聴かれた
この人は、この街に住んでるわけじゃないし教えても構わないだろう
「ラクシャ。場所は、今から行く場所のすぐ近く」
「ぉお、そうか。乗せてってやる」
「いいよ、あんまし人を信用しちゃいけないから」
「ハハハッ…… そりゃ言えてるな
じゃ、歩いて戻るんだな。
次に街で何かのあったときは頼らせてもらうぜ?」
「次に生きてる保障なんてないからそれはナシ…」
って先に行ったか
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