佇みたくない

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ガラクタ山に着く手前で降りた。 破れたゴムは手押し車に積んで、片手で荷台、片手で手押し車を掴んでたから、あんまし問題なく運べた。 それを住み処の隣に隠して…と。 トラックの置いてったガラクタの山の元へ 良い物あるかな?と漁っていると誰かが呼ぶ 「ラクシャー、居るだろーラクシャー!!」 良く通るその声は、親方の声だ。 「なにー?使いー?」 「ゴムを5キロと自転車のチェーン2本だ」 「自転車ならさっき…あった。はいこれ」 「自転……肝心のチェーンがない! はぁ~‥‥お前、もう出てっていいんだぞ?や、出てけ ただでさえ苦しいのにやってけねぇ」 以前から言われてたことだけどさ… 「その分、働いてるだろ! どうしろってゆうんだよ!」 「はぁ?いいから出てけよ 15年の恩なんか返さなくていいから "さっさと出てけ"」 「恩ン?怨の間違いだろ?4:6で恨みの方が勝ってるぞ、このハゲ8頭身!!」 「まぁ、スタイルだけはモデル級だけどな!ワッハッハ」 「褒めてねぇよ!虹横モヒカン!」 「ぅお?お前もこの髪型の良さが分かってきたか!?」 「うっせぇ!中年40代!」 「40からは、楽して生きるに限るよなぁー」 「ふざけんなよお!!油塗れ!風呂入れ!!」 「どうだ?芳しいだろぉ~」 うざい
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