0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょろかったな!しかも少しお得の四万ゲットだ」
田辺が嬉しそうに言う。
「俺の追い討ちのお陰かな、これで1人一万円づつだ」
吉岡は自分の手柄だぞ!と言いたいのだろう。
そう、この少年達は、この町でも結構有名なワルなのだ。
「んじゃゲーセンでもいくか・・・・・ってなんだあれ?」
吉岡が向こうの方に指を指す。三人は釣られてその方を見る。
「おい、あれは酔っ払いじゃないか!もう少し金が手に入るぞ!」
大山がそう言うが、三人は少しおかしいと感じた。
「大山、酔っ払いが5人一緒歩いていると思うか?」
坂本がそう言うと、その酔っ払い達は、こちらに気づいたようで、振り向いたまま一瞬立ち止まる。
「だよな、なんか変だ」
そう田辺が言った瞬間、その酔っ払い達はこっちに向かって走り出した。
「よし、喧嘩を挑んでるみたいだ。やっちゃおうぜ!」
大山はそう言うが、三人は止めた。
なぜなら、服は破れてボロボロ。
その上、血だらけだからである。
最初のコメントを投稿しよう!