恐怖の始まり

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「ちょろかったな!しかも少しお得の四万ゲットだ」 田辺が嬉しそうに言う。 「俺の追い討ちのお陰かな、これで1人一万円づつだ」 吉岡は自分の手柄だぞ!と言いたいのだろう。 そう、この少年達は、この町でも結構有名なワルなのだ。 「んじゃゲーセンでもいくか・・・・・ってなんだあれ?」 吉岡が向こうの方に指を指す。三人は釣られてその方を見る。 「おい、あれは酔っ払いじゃないか!もう少し金が手に入るぞ!」 大山がそう言うが、三人は少しおかしいと感じた。 「大山、酔っ払いが5人一緒歩いていると思うか?」 坂本がそう言うと、その酔っ払い達は、こちらに気づいたようで、振り向いたまま一瞬立ち止まる。 「だよな、なんか変だ」 そう田辺が言った瞬間、その酔っ払い達はこっちに向かって走り出した。 「よし、喧嘩を挑んでるみたいだ。やっちゃおうぜ!」 大山はそう言うが、三人は止めた。 なぜなら、服は破れてボロボロ。 その上、血だらけだからである。
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