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「何だよあれ!?」
大山はようやく気づいた。
「一旦逃げようか 血だらけってのがちょっと殴るにも気が引けるし」
3人とも、吉岡の意見に賛成し、ここから一番近い坂本の家に行くことにした。
「はぁ、はぁ、はぁ、あの酔っ払い足速すぎる・・・」
「てか、いつまでドア叩いてんだよ。気味悪っ」
坂本の家に着いたが、酔っ払い達は付いてきていて、坂本の家のドアを叩き続けている。
「俺、ちょっと二階から見てくるよ」
坂本が二階から酔っ払い達の様子を見に行った。
その間、三人は勝手にテレビを付けて見ていた。
「続いては、緊急速報です。中山さん?」
「はい!こちら福岡県福岡市、調査によると、人が人を噛む、食べる、そういった現象が起きているそうです。あ、すみません!○○テレビですけど、今起きている、人が人を襲う、こういった物を見かけませんでしたか?あのー・・・」
そうレポーターが呼びかけると、こちらを振り向いた。動きはふらふらしており、目は白く濁っている。そして、その瞬間レポーターの首に噛みついた。
「ガ・・ギ・・・・」
レポーターは痙攣しながら、首を食いちぎられた所で撮影は終了された。
「・・これって、ドッキリだよな?」
田辺が恐る恐る言う。
「そ・・そうに決まってるさ・・」
大山の声も震えている。それもそうだろう。人が死ぬところを見てしまったのだから。
「おーい!みんな来てくれ!早く来いって!」
二階から坂本が呼んでいる。
「今行くよ」
三人は急いで二階に上がった。
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