恐怖の始まり

5/9
前へ
/9ページ
次へ
「何だよあれ!?」 大山はようやく気づいた。 「一旦逃げようか 血だらけってのがちょっと殴るにも気が引けるし」 3人とも、吉岡の意見に賛成し、ここから一番近い坂本の家に行くことにした。 「はぁ、はぁ、はぁ、あの酔っ払い足速すぎる・・・」 「てか、いつまでドア叩いてんだよ。気味悪っ」 坂本の家に着いたが、酔っ払い達は付いてきていて、坂本の家のドアを叩き続けている。 「俺、ちょっと二階から見てくるよ」 坂本が二階から酔っ払い達の様子を見に行った。 その間、三人は勝手にテレビを付けて見ていた。 「続いては、緊急速報です。中山さん?」 「はい!こちら福岡県福岡市、調査によると、人が人を噛む、食べる、そういった現象が起きているそうです。あ、すみません!○○テレビですけど、今起きている、人が人を襲う、こういった物を見かけませんでしたか?あのー・・・」 そうレポーターが呼びかけると、こちらを振り向いた。動きはふらふらしており、目は白く濁っている。そして、その瞬間レポーターの首に噛みついた。 「ガ・・ギ・・・・」 レポーターは痙攣しながら、首を食いちぎられた所で撮影は終了された。 「・・これって、ドッキリだよな?」 田辺が恐る恐る言う。 「そ・・そうに決まってるさ・・」 大山の声も震えている。それもそうだろう。人が死ぬところを見てしまったのだから。 「おーい!みんな来てくれ!早く来いって!」 二階から坂本が呼んでいる。 「今行くよ」 三人は急いで二階に上がった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加