0人が本棚に入れています
本棚に追加
「何だよ?」
吉岡は不思議そうに聞く
「ほら見ろよ、なんか酔っ払い達おかしいんだ。人も増えてきてるし、俺に向かってジャンプしてくるんだ。」
坂本がそう言うので、3人は二階から下をのぞき込むと、10人ほどの酔っ払いらしき人が、こっちに向かってジャンプしている。
そして、目が白く濁っている。
「お・・おい、これってさっきの・・・」
大山が震えながら言う。
「何がだ?」
坂本が何を言っているんだと聞き返す。
「さっきテレビでやってたんだ。白く濁っている目をしたやつが人を襲ってる所を・・・」
「そんな嘘に決まってるだろ」
坂本は信じない。本当なら3人もそういうことは信じない方だ。だが、その映像が本物にしか見えないから、信じるしかないのだ。
「まぁ、もっかいテレビ見てみようか」
吉岡がそう言い、一階に降りてテレビをつける。さっきの続きだ。
「えー、先ほどの白い目の人は取り押さえております。人を襲うというのは本当だったみたいですね。」
違うリポーターに変わって放送している。
「まさしく、ゾンビ、そういう風にしか見えません。ゾンビ、に出会ったら、刺激せずに、速やかに隠れましょう。」
最初のコメントを投稿しよう!