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歳三は立ち上がって木刀を構える道場の者はざわめく中には道場主を守ろうと摩利の父へと駆け出した者もいる。
摩利は素手のまま道場に入って歳三と父の間に立った。
「一昨日は有り難う御座います」
「うん?あぁあの時の」
「貴方のやり方は間違ってます自分の腕を磨きたい一心でしょうがつまらない敵をも作ります」
「だからどうしたそんな奴らは返り討ちにするさ」
バシッ!
摩利の手のひらが歳三の頬を打った。
「武士道とは相手を重んじて初めて武士と成れるのです。いくら強くても貴方のやり方はただの畜生道」
「畜生道だと」
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