(仮)壬生浪士組を汚す者

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そんな事があってからしばらくは平穏な日々が続いた摩利は長屋で裁縫をしている。 少しでもお金が欲しいと呉服屋の修繕等をする仕事を見つけて始めたのである言わば内職ってやつだ。 『あの馬鹿ちっとも連絡くれないじゃない』 摩利は歳三に会いたくて思わず心で嘆いた。 「おばんでやす」 夕方になり歳三との連絡係を勤める源八が摩利の長屋にやって来た。 「源八殿どうした仕事か?」 摩利は源八の出現に心が踊る。 「仕事かどうか分かりませんが土方様がお茶を飲もうと」 「そ..そうか分かった!源八殿上がって一杯やらないか?」 源八は無類の酒好きらしく喜んで片足を引きずりながら上がり込むと酒を酌み交わしすやがて夜もどっぷり浸かった頃源八は長屋を後にして帰って行った。
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