0人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
まだ、幼く子供の兵士たちは十分な教育を受けていたが、彼らが持つ概念は限られていた。
二人にとって『脱走』と言う言葉は、捕らえられて捕虜になったときに考えることと言う意味しか持っていない……。
だが、彼らは捕虜ではない。
そうじゃない?
マンティコアは、一応彼らの記憶にある唯一の家ではないのか?
だが……ふいにその家が牢獄に思えた。
そう思うときもあるじゃぁないか?
信頼していた男が、彼ら特別な子供たちにとって父親のような存在だった男、ブレイク大佐……その人が……眉ひとつ動かさず、表情を変えずに子供の一人を撃ったてきにすべてが変わった。
マークスは死んだ!
どうして?
ささいな抵抗をしたから?
最初のコメントを投稿しよう!