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だが………、真剣な表情を浮かべた少年は、再び断固とした態度で行くように合図した。
マウはゼロを一人で置き去りにしたくなかったが、選択の余地はなかった―教官からは、リーダーに服従するように教えこまれてきた。
マウは、ラインに腕をつかまれ、黙っていたサイガがゼロの腕をつかみ四人で凍る夜のなかへ飛び出した。
また、彼女たちは森のなかを疾走しださた。
こんどは、ゼロとラインも横にいる。
まもなく、四人は施設の境界に到着した。てっぺんに有刺鉄線を巻きつけた、高い金網フェンスがたっている。
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