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第2話 いつも救ってくれる人
「大丈夫ですか、主任。なんだか顔色が悪いようですが」
デスクに戻ると、部署のみんなが労わりの声を掛けてくれた。
主任。
そう呼ばれるのも今日限りかと思うと、それだけで目の前が暗くなる。
「主任!?」
ずるずると倒れるようにデスクに突っ伏すと、みんなが立ち上がって駆け寄ってきた。
「大丈夫……じゃない」
「今日はもう帰ってください。後は俺達がやっておきますから」
みんな、いい人達なのよね。
だけど来週になればわたしを嘲笑うんだわー!
って、あー、ダメだ、完全に荒みきっている。
「ごめん、もう大丈夫だから、みんなは仕事を再開して。金曜日だからちゃっちゃとやって、ちゃっちゃと帰りましょう」
泣いている場合じゃない。やるべきことは、やらなくちゃ。
無理矢理に気持ちを切り替えて、書類の束に向かった。
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