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持ち手側のリボンが伸びる。 あっという間にリボンは少年の体を包み込み、簀巻き状態にしてしまった。
「振ってる方は軽いから大した事無いと思ってるのかも知れないですけど、やられる方はかなり重い打撃が来るんですよ!!」
少年の行動に抗議をしながら、少女はステッキを奪取した。 全く!と憤慨しながら、ステッキを軽く横に振ると、セロテープのようにプツンとリボンがステッキから離れる。
「あ、もう喋っていいですよ。」
少女はさらさらとまた文章を書き足した。
突然声を取り戻した少年は芋虫のように動きながら、少女に罵声を浴びせた。
「図に乗るなよこのビッチ!!!」
「おほほほほ、何とでも言いなさい、芋虫くん! 更に言うならそのビッチを気に入ったのはアナタじゃなくてー?」
「ほざけこの貧乳がぁぁぁ!!!」
その叫びに、少女が動きを止める。 ギギギギギ…と言う擬音が似合う小刻みな動きで少年の方を向いたかと思うと、彼女は椅子から立ち上がり、少年の顔の前で膝をついた。
あ。 今、一瞬パンツが見えた。
冷たい目で簀巻きの少年を見下ろす少女は、突然彼の頭を持ち上げ、自分の胸部に押し付けた。
「ぶっ」
「柔らかいでしょう! 柔らかいでしょう!! どこがぺったんこですか!! まだ小さいって言うんですか!! D以上は垂れるんですよ!! 垂れてる方がいいって言うんですかぁっ!?」
「わか、わっ、分かった!! 分かったから!!」
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