海からの波

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その時はまだアイツの名前も知らなくて、どこの子かも分からなかったんだけど、後でお母さんがその子のお母さんとどっかで行き合ったらしいの。 で、名前を知ったってわけ。 「それが…保住くん?」 「そう」 「アイツの家、後で知ったんだけどちょうどその公園の目の前だったの。で、ブランコの所でアイツが泣いてた時は忘れ物取りに行ってたって」 「あぁ、なるほど」 それでお母さん同士も仲良くなって、お母さんが仕事ない日には私たちを連れてその公園で遊んだり、アイツの家に行って遊んだりしたの。 私はアイツの家、もう行ってないけど、お母さんたちは今でも行き来があるみたい。
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