海からの波

9/25
前へ
/25ページ
次へ
「…まーた、とられてんの」 思わず、口に出して呟く。あ…と思って手で口を塞いだが、里未は気にせず、むしろそれに同調して 「あー、こりゃどうなるか分からないね~」 口元を歪めて苦笑した。 すると、何か思い当たったのかいきなりこちらに顔を向けてきて、 「ねぇ、あんたと保住くんって幼なじみだったんだよね?」 と尋ねてくる。 なんだ、いきなり。 と思いながらも 「う、うん」 と気圧されつつ私が頷くと、里未からは怪しい笑顔が。 …な、なんだろ?里未、何を考えてるんだろ… そして、言われたのは
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加