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「これ以上騒がれちゃ迷惑だ
特に珠忌!
さっさと出て行けッ」
相手が珠忌だからか普段の丁寧な態度は完璧に消滅している
「そういうお前さんがうるさいから出ていきなよぃ(¬ω¬)フッ」←
「フェムト先生落ち着いて下さい
一緒に蜜柑でも食べましょう?」
「聖嬢、フェムトの分はあっしが食べまっせ✨」
「……(゚Д゚#)…」
ポイッ!
バターン!!
「フェムトのケチぃ~!
開けなよぃ(ΘεΘ)モグモグ」
追い出され蜜柑を食べながら抗議すると…
「うるせぇ!
二度とここに来るな!(`□´#)」
「む…」
耳を澄ますと中から「少し言い過ぎなのでは?」という聖の声が聞こえたが、
「これぐらい言わないと効かないんだよあの馬鹿は」というフェムトの言葉に珠忌の笑顔が引きつる
「テオ」
『ここに』
呼べば間髪いれず返事が返る
声の主である黄色いヒヨコがどこからか現れ肩にとまった
「中で増えてくれないかぃ(^^)」
『増える、とはどのぐらいでしょう?』
「部屋いっぱいに✨
聖嬢は押しつぶさないようにねぇ♪」
『了解しました』
そしてヒヨコが消えしばらくすると中から怒声とそれをかき消す雪崩のような重低音が響き渡る
「フフフ♪」
珠忌の仕業だとすぐに気づき、身体中に大小様々なヒヨコをくっつけたフェムトが扉を蹴破るように飛び出てきたときには、既にその姿はなかった
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