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授業
つ「はぁ、今日から授業か…不安要素が絶えないな。」
今日登校中、何もない場所で四回転び四回受け止めた。三回迷って三回修正し、一回コンビニに寄り道し、なんとか五分で終わらせた。何故こういう事になるんだ?早雪の家から徒歩三分の場所に学校はあるっていうのに。
無事教室まで送り届けてホッとしていた。
さ「ねぇ、つっくん。」
つ「はぁー。」
早雪は目の前の席だ。それがゆえにリラックスする事が出来ないのだ。
さ「つっくんってば。じゅぎょうってなにするの?」
ああ、そうか。こいつ今まで学校行ったことなかったんだっけ。
つ「あのなー、とりあえず授業ってのは先生が話す事をノートに写して、たまに先生に当てられる事があるからその時は「わかりません」って言っておけばいいんだよ。」
さ「?」
つ「まぁ、その時は教えてやるよ。」
さ「うん、ありがと!!」
つ「!!」
だ、ダメだダメだ。幼なじみなんだぞ。そんな恋愛対象には出来ないよな!!そうだ!!そうに決まっている。
そうは言いながらもまともに目が当てられず、窓の外の方を見た。
キラーン!!
つ「!!」
あ、あれは!!
窓の外を見てみると約4km先にあるビルの屋上に黒いスーツを着て長いライフルで明らかにこちらの方を狙っていた。なんで、4km先の人が見えたかは視力が4.0だからだ。いや、それより
つ「こりゃ、教室の中まで監視されてるな。」
キーンコーンカーンコーン
さて、HRが始まるチャイムが鳴ったな。
先生が入って来るとみんな自分の席に戻った。
せ「あー、みんな落ち着いて聞くように。今日からこのクラスの担任が変わることになった。」
一同「えー!!」
まぁ、昨日始業式があったんだもんな。そりゃ、みんな驚くよな。
せ「えー、今日から担任になる先生を紹介しよう。入ってきてください。」
ガララ
つ「は、はぁー!?」
ゆ「今日からこの教室の担任になりました、中川由紀子です。よろしくお願いします。」
こ、ここまでするかあのチルコンは!!
さ「あ、ママだー!!」
ざわざわ、ざわざわ
まぁ、そうなるよね。
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