授業

1/1
前へ
/5ページ
次へ

授業

つ「はぁ、今日から授業か…不安要素が絶えないな。」 今日登校中、何もない場所で四回転び四回受け止めた。三回迷って三回修正し、一回コンビニに寄り道し、なんとか五分で終わらせた。何故こういう事になるんだ?早雪の家から徒歩三分の場所に学校はあるっていうのに。 無事教室まで送り届けてホッとしていた。 さ「ねぇ、つっくん。」 つ「はぁー。」 早雪は目の前の席だ。それがゆえにリラックスする事が出来ないのだ。 さ「つっくんってば。じゅぎょうってなにするの?」 ああ、そうか。こいつ今まで学校行ったことなかったんだっけ。 つ「あのなー、とりあえず授業ってのは先生が話す事をノートに写して、たまに先生に当てられる事があるからその時は「わかりません」って言っておけばいいんだよ。」 さ「?」 つ「まぁ、その時は教えてやるよ。」 さ「うん、ありがと!!」 つ「!!」 だ、ダメだダメだ。幼なじみなんだぞ。そんな恋愛対象には出来ないよな!!そうだ!!そうに決まっている。 そうは言いながらもまともに目が当てられず、窓の外の方を見た。 キラーン!! つ「!!」 あ、あれは!! 窓の外を見てみると約4km先にあるビルの屋上に黒いスーツを着て長いライフルで明らかにこちらの方を狙っていた。なんで、4km先の人が見えたかは視力が4.0だからだ。いや、それより つ「こりゃ、教室の中まで監視されてるな。」 キーンコーンカーンコーン さて、HRが始まるチャイムが鳴ったな。 先生が入って来るとみんな自分の席に戻った。 せ「あー、みんな落ち着いて聞くように。今日からこのクラスの担任が変わることになった。」 一同「えー!!」 まぁ、昨日始業式があったんだもんな。そりゃ、みんな驚くよな。 せ「えー、今日から担任になる先生を紹介しよう。入ってきてください。」 ガララ つ「は、はぁー!?」 ゆ「今日からこの教室の担任になりました、中川由紀子です。よろしくお願いします。」 こ、ここまでするかあのチルコンは!! さ「あ、ママだー!!」 ざわざわ、ざわざわ まぁ、そうなるよね。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加