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光に包まれた部屋に目がなれ
ボヤッとした中そのシルエットが形を表す
目を細めそのシルエットに視点を合わせていく
「なんだ?
扉か??
まさか!?
これが“ゲート”か???」
「そうじゃ、この扉こそが
異世界への入り口
“ゲート”じゃ!」
“ゲート”は錆びた鉄のような色をしており
扉には星形の模様が刻まれている
-あの模様、床に描いてあったのと同じだ-
京介は思った。
「すごいねぇ~☆
本当にあったよ!
ね、京介、真が見た夢は本当だったんだねぇ~!!」
「正直驚いた……
まさか本当にこの扉の向こうは…」
「なっ!言ったろ京介!俺の頭は正常だって!
雪美!ミッチー君よりテーマパークよりすごい世界が広がってんだよ!!」
「だけどよ…
この扉…ビクともしないぜ、」
真は扉を押したり、引いたりしてみた
が扉はビクともしない
「おじいさん、この扉開かないよ…
また魔法で開くんか??」
「お主、扉の開け方を本当に知らんのか??」
「開け方知ってたら開けてるよ」
「真、その扉の模様、何か関係ないかな??」
「その模様、いかにも魔法ッて感じだもんね~」
「この模様かぁ」
真は模様の中心に手をあてる
なんか暖かい??
なんか懐かしいような
…
ふと声が聞こえた気がした
-アディ…エルクー…ス・マ…ィア-
なんだ?
-アディカトエル…ス・マディ…-
この声どっかで??
俺は
俺は
“ゲート”の開け方を知っている!!
真は手のひらを模様にあてて言った
「アディカトエルクーレス・マディア!!」
星形の模様が光りだし
扉の中心から縦に光りのスジが伸びる
光りのスジから“ゲート”は音を立て開いた
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