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「やっと追いついた
マジで行くなバカ、危うく食い逃げ犯になりそうだったぞ!
お前らの分も会計払っといたぞ」
カフェから立ち去った京介、雪美にようやく追いついた真は開口一番に言った
「遅刻してきたんだからそんくらい払え、迷惑料だ」
「真~ご馳走様です☆」
雪美はニコッと真に微笑んでみせた
「まぁ、遅刻したしそれくらいは全然いいのだが、
どこに飯行くか決めてる間だけでも俺の話しを聞いてくれ」
「またお前の妄想話しか?」
と京介は少し小馬鹿にしたように言う
「とりあえずその“ゲート”がこの近くにあるらしい、行ってみようぜ?」
「そんな事より俺は腹減ったし、近くってどの辺なんだ」
「ちょいまち、地図見てみる」
真は慣れた手付きで携帯を操作する。
「う~ん、地図を見るかぎり…」
「そこ」
「え?」
「だからーそこだって!」
真はちょうど三人がいる右側を指さす
「そこの路地の奥…みたい」
「いやいや!近すぎだろ!?
その異世界に行ける“ゲート”がこんなとこの路地にあるって!?」
京介は声を上げ笑った
「なぁ~、頼むよ、近くだしとりあえず行ってみない?な?な?」
「う~ん、まぁ近くだし」
-今行って“ゲート”なんてないって分かれば連休はサバイバルできるな-
「俺は構わないけど、雪美はどうだ?」
「わたしはねぇ~ なんか楽しそうだし行って見たいかも☆」
「よしッ!決まり!
じゃあ行ってみようぜ!」
三人は路地の奥へと歩きだした。
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